A BOOK OF MAGICAL WORLD (連載その7)

EPILOGUE ②

 新しいアイデアが生まれるのに、『必要は発明の母』という場合もあります。

 彼は、ステージでリングのマジックをすることになりました。
 いろいろなルーティンがありますが、彼は楽しい雰囲気でリングの造形をしようと考えました。自分のキャラクターがユニーク(と言われる)なので、スマートな演技は向かないと思っていたのです。
 コメディーマジックで難しいのは、観客に笑うゆとりを持ってもらうことです。観客が思わず笑ってしまうような演出が必要です。
 彼はいろいろ考えた末に、リングを置く台に自分の似顔絵を貼り付け、つながったリングをその台にかけることにしたのです。
 彼はメガネをかけていました。彼の似顔絵にはメガネがありません。
 彼は演技の最初に、ばらばらの2本のリングをスマートにつなげてみせ、その2本のリングを彼の似顔絵にメガネのようにかけたのです。
 客席の反応は、彼が望んだとおりのものでした。
 観客の雰囲気がとたんに柔らかくなったのは言うまでもありません。
 彼が、演技が終わったあとで似顔絵の台を持ち、その手を振りながらステージを去るときの拍手は予想をはるかに超えるものでした。

 また、ボールの演技をすることとなった者もいました。
 彼はボールでシンブルのような手から手への移動ができないだろうかと考えました。
 ある程度の練習により、一つめが移り、二つめが移るところまでは何とかなりました。
 two s****にすると、いびつな形になるために出現・消滅がぎこちなくなってしまいます。三つめで彼は困ってしまいました。
 「ひとつ飛び移り、二つめも飛び移る。三つめは空中をふわふわ移動したらどうかな」
 軽いボールを空気を噴出して飛ばす、両手の間に糸を張って滑らせる。この両方とも、仕掛けがたいへん、両手が不自由ということで実現不可能でした。
 彼は***********しかないと考えました。
 ************。演技の途中でボールを******ことで、**********なるようにしたのです。
 彼は***********しました。この*****メリットは、空中を移動するボール*******が自然であり、そのとき**********ボールが********ゆらゆらとゆっくり右手から左手の指の間に移動することです。
 彼がステージでこの演技をしたときには、客席から驚きの声があがりました。
 彼は4つめのボールをどうしたと思いますか?もう右手にはボールがありません。
 彼はボールを捨てる台からボールを持った手をニューっと伸ばしました。そのボールを取り上げて4つボールが揃ったのです。
 このあとに続く彼の演技がコメディーになってしまったことは想像に難くないでしょう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2005年03月22日 23:08
不適切な表現部分を「*」にしました。

この記事へのトラックバック