A BOOK OF MAGICAL WORLD (連載その1)

第1章 SHOWMANSHIP

 マジックに興味を持つことになるきっかけはいろいろあります。
 親またはおじさんがマジックを見せてくれた。テレビでマジックを見てまねをしたらみんなに受けた。デパートの手品用品売り場で驚いた。手品道具をもらった。大学のサークルに入ってしまった等等等。
 これらの罠の一つにはまり、あなたはマジックが好きになってしまいました。
 あなたは本屋に行き、マジックの入門書を買います。デパートの手品用品売り場に通うようになります。
トランプと呼んでいたのがカードと呼ぶようになります。一般にはがらくたに見えるようなマジックの道具が増えます。
 マジックは他の趣味と違って、道具を買えばすぐに上達したような気になります。
 趣味は一般的にはテレビゲームのRPGのようなもので、初心者から始まり、練習により経験地が増え熟練していくのです。
 しかしマジックでは、道具さえあればある程度の効果を出すことができます。
 マジックには3Tの要素があります。
 TRICK,TECHNIQUE,TIMINGの3つです。
 このうちのどれか一つあれば不思議な現象が起こりますが、トリックとタイミングを組み合わせたり、テクニックとタイミングを組み合わせたりすると、より自然でより不思議な現象になります。
 さらに3つとも組み合わせると、マジシャン仲間でもわからないような最高級のマジックとなるのです。
 あなたはトリックに限界を感じ、テクニックを磨こうと鏡に向かって孤独な練習をし、それを人に見せる機会を求め、友人にマジックを見せたがるようになります。
 ここで一つの壁に突き当たります。
 あなたはサーストンの3原則(あらかじめ説明しないこと。同じマジックを繰り返さないこと。タネ明かしをしないこと。)を守ることが困難であることを実感します。
 初めのうちは優越感に浸りながらタネ明かしをしますが、たいていの人は「なあんだ、そうだったのか」と、現象のすばらしさよりタネの単純さにがっかりします。
 あなたは、タネ明かしが逆にマジックをつまらなくしてしまうのに気付きますが、友人が「もう一度見せてよ」「教えてくれよ」と言う言葉を無視するのがとてもつらく感じます。
 また、あなたの趣味がマジックであると聞いた人は必ず「なにか見せてよ」と言うことでしょう。

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